DIAMOND online 5月2日ダイジェスト「親の学歴・所得格差が子に影響」親と過ごす時間が子どもに与える影響とは に書かれていることは、わたしの幼少期の経験から得られた教訓、娘・息子を授かってから今まで考え行動してきたことが、子育てにおいて妥当なものであるということを示してくれています。
親の学歴・所得の差が「子どもの体験格差」に…成長への深刻な影響とは | ニュース3面鏡 | ダイヤモンド・オンライン (diamond.jp)
親の学歴・所得の差が「子どもの体験格差」に
実際は4月23日に清談社 真島加代氏がかかれた記事。出だしは、慶應義塾大学 中室牧子教授のインタビュー内容が記されています。
親の所得や学歴が子どもの教育の質に影響を及ぼす“教育格差”がかなり前から言われていたことは知っていました。それとは別に、子どもの”体験格差”という問題があり、親が子どもに割く『時間』に格差が生じ、それが”体験格差”につながるというもの。
生活時間調査によると、所得や学歴が高い親は『勉強』と『体験』に、多くの時間を割いているとのこと。ちなみに、本の読み聞かせや宿題の手伝いなどは親が子どもの『勉強』に投資する時間となり、お絵かきや屋外での運動などは『体験』に投資する時間となるようです。
厚労省の「21世紀出生児縦断調査」では、親が子どもをキャンプや釣り、動物園など連れていった回数を集計。高卒、短大・専門卒、大学・大学院卒のうち、親の学歴が「大学・大学院卒」の場合が、子どもに体験の機会を与えている回数が多いという結果がでているようです。
「体験」は、子どもの成長にどのような影響を与えるのか
イギリスでは、2000年に生まれた子どもを対象に長期間追跡調査をする『ミレニアム・コホート研究』(Millenium Cohort Study)が行われていて、子の年齢が幼いほど時間投資の効果が高く、加齢とともに低くなっていくことが示されているとのこと。
たとえば、3歳と7歳とでは、3歳のほうが勉強の時間投資の効果が高く、7歳の子はほとんど効果がみられず、しかも、3歳時に勉強の時間投資を十分に受けることは、年齢を重ねてからも、認知能力をさらに伸ばす助けにもなることが示されているとのこと。
大切な親子の時間は、“長さ”だけでなく過ごし方の“質”も重要
中室氏によると「アメリカの生活時間調査を用いた研究では、親子の時間の過ごし方にも着目しています。一緒に過ごす時間が『子どもを中心とした活動』だったり『親子の間で適度な会話や交流』だったりした場合は、質の高い時間に分類され、会話を交わさず、ただ一緒にテレビを見るだけでは質が高い時間には分類されない」、「時間投資のうち、質の高い時間こそが子どもの人的資本形成に重要であることもわかっています」とのこと。
家庭内で体験格差の解決は困難か
共働き世帯は全体の約64%を占めています。生計を維持するのに精一杯なのに、どうやって子ども過ごす時間を増やせというのか。という声が大多数となるはず。記事でも、「家庭内で体験格差の解決は困難」と締めくくっています。
本当にそうでしょうか。育てているのは、赤の他人じゃないのです。幼児期であれば、子どもは親といっしょに居たいはずです。忙しい中、わざわざ子どものために時間を割く必要はなく、『親子の間で適度な会話や交流』が質の高い時間に分類されるなら、家事をしている時間やお風呂にいっしょに入る時間での会話やいっしょに歌を歌うことなどで十分だということです。
また年中無休で働き続けているのでしょうか。そんなのは不可能で、月に何回か休日があるはずです。土日に休みが取れなくても、平日の休みに子どもが家に帰ってきたと同時にいっしょに外に出て、30分でも遊ぶことができるはずです。
親の学歴も“体験格差”に関係していると匂わす調査結果がでていますが、これにも疑問があります。親の学歴なんか関係なく、幼少期に自分の親にしてほしかったことを自分の子どもにやってあげ、親にされて嫌だったことを自分の子どもに絶対にやらなけばよいこと。学歴なんて何の意味もないことだと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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